その後3





余談だが。 この騒ぎは、俺のなんてことはない行動ひとつで呆気なく静まった。 色々馬鹿らしくなって、面倒になってきた俺は、 ふと空腹に気付いたので、その場を去ろうとしたら。 「どこへ行く雑種。死にたいのか。」 ギルガメッシュが咎めるから。 「死にたいわけあるか。この騒ぎで小腹が減ったから、  何か軽いもの、つくりにいくんだ。」 俺がそう言えば。 「む……ならば許そう。早くつくるが良い、雑種。」 「お、坊主のつくる飯、旨いんだよな〜」 あっさりとギルガメッシュとランサーが、戦闘態勢解除。 俺、餌付けした覚えは無いんだが。 まぁ、綺礼が味音痴だから、それを考えると、 旨いと言ってくれるランサーだとか。 色々文句を言いつつも、きっちりおかわりしてくるギルガメッシュの存在は。 料理をつくる者としてはありがたい。 なので、変につっこむのはやめておく。 つい、とアーチャーの方を見ると、 毒気を抜かれたのか、アーチャーもいつの間にか剣をしまい、 心底呆れた顔で立っているから。 「アーチャー、お前も来いよ。」 そう声をかける。 「…サーヴァントに食事の必要など無かろう。」 アーチャーは拒否を示すが。 「なら、つくるの手伝え。それなら構わないだろう。」 だから、さっさと来いと目で訴えれば。 アーチャーは溜息をつきながらも、俺の傍にやってきた。 数分後。俺は心底、後悔することになった。 だって、思わないだろう。 この弓兵のサーヴァントが、料理上手で。 しかも突っ込みが小姑じみているなんて!! 終わりです。ありがとうございました!