甘い痛みに溺れて





響希は現在、ある事で悩んでいた。 その悩みは誰かに相談出来るような事では無くて。 親友である大地には勿論、深い仲になってしまった大和にも。 もしかすると、大和はとっくに気付いているのかもしれないけれど。 夜、大和の寝室。 ベッドに腰掛けて響希は一つ溜息を零した。 大和は先程仕事を切り上げてシャワーを浴びに行った。 響希は既にシャワーは済ませてある。 寝間着代わりの楽な服装でいつものように大和が戻ってくるのを待っていた。 大和との行為には慣れたと思う。心の方はともかく、少なくとも身体の方は。 回数を重ねるごとに、どんどん響希の身体は大和の身体に馴染んでいった。 初めの頃の大和は、響希の身体を気遣うように優しく触れてきたが、 今は手荒な時もある。遠慮が無くなったとも言えるかもしれない。 そんな大和の変化を響希は嬉しくも思っていた。 言葉ではなく行動で、自分を求めてくれているのが分かるからだ。 男同士という悩みが消えたわけではなかったが、 大和に抱かれる事を響希はすっかり受け入れていた。 ただ、問題はある。最近、自分でも薄々と気付き始めた事、それは―――。 「……触れられるだけじゃ、物足りない、なんて、」 思わずぽつりと呟く。大和には絶対に言えるはずが無い。 大和は最近、行為の最中よく噛んでくる。 甘噛みの時もあれば手加減なしの時もある。 初めは確かに痛いだけだった。 次第にそれを身体が気持ちいいと受け取るようになったのはいつからだったか。 痛いと訴えながらも身体はその言葉を裏切るように熱を孕む。 自分ではどうしようもない身体の変化に、響希は戸惑っていた。 「ヒビキ」 自分の名をすぐ近くで呼ばれた事に気付き、 驚いて顔を上げると目前には大和の姿があった。 「ヤマト…お疲れさま」 慌ててそんな風に返して響希は誤魔化すように笑みを浮かべる。 大和は眉間を僅かに寄せた後、響希の隣へと腰を下ろし手を伸ばしてくる。 響希の髪に触れた後、頬へと指先を滑らせた。 シャワーを浴びた後の大和の手は温かい、気持ちがよくて響希は目を細める。 「声をかけるまで私に気付かなかったようだが、何を考え込んでいた?」 大和の声は探るようで、響希の頬を撫でながら見つめてくる。 言えるはずもなくて響希は何でもないと小さく頭を振って、 撫でてくる大和の手のひらに頬を押し付けた。 「私には話せぬことか?」 「ヤマトに話すようなことじゃないんだ」 「それを判断するのは私だ……フン、まぁいいだろう。  今日は気が乗らない、というわけではないのだな?」 「…もしそうだったらここでヤマトのこと待ってないよ」 「フ…、それもそうだな」 悩み事の追究をとりあえずは諦めてくれたことにほっとしながら、 響希は頬にあてられた大和の手に自分の手を重ねて身体を少しだけ寄せた。 大和の顔が近づいてくる。顔を傾けて、唇に吐息が当たった所で響希は瞼を閉じた。 初めは軽く啄まれて、すぐに深く貪るものに変わる。 大和の熱い舌が響希の口内を隅々まで舐って、時折響希の舌に軽く歯を立ててくる。 「っ、ぅん…ぃ、んっ」 ぴり、とした痛みに小さく呻いて響希は閉じていた目を開けた。 大和と視線が合わさる。ふっと大和の目が細まった後、今度は唇に噛み付かれた。 抗議するように響希は大和の胸元に両手を置いて、 押してみたものの大和はびくともしない。 「んっ、やま、と…!痛い…っ!」 唇が離れた瞬間に響希はそう訴えた。大和は可笑しそうに口端を上げて、 「それだけではないようだがな、気付いていないのか?」 そう言って、響希の反論を封じるように再び唇を重ねてくる。 そんなことはない、そう伝えたかったが、大和の唇と舌の熱さに思考はすぐに溶けた。 口内に溜まる唾液が自分のものなのか大和のものなのか、混ざり合ってもう分からない。 くちゅくちゅと大和の舌に掻き混ぜられるそれが溢れて、 一度響希は口を閉じて全て飲み込んだ。はぁっと息を零す。 その息さえ奪うように大和は響希を引き寄せて唇を自身の唇で塞ぐ。 響希は受け入れるように大和の首に腕を回した。 大和は響希の腰と項に手を這わせる。 響希が大和を引き寄せて後ろへ倒れこんだのと、 大和が響希をベッドに押し倒したのは、ほぼ同時。 柔らかく響希の身体がベッドに沈んだ。 「ふ、ぁ…っ」 大和の唇が滑って響希の頬、首筋へと下りていく。ちゅ、とリップ音を立てながら。 そのたびに響希の全身の熱が上がっていく。じわじわと高められていく。 「…っ、ん…、っ、ァ……っ!」 突然の痛みに響希の口から小さな悲鳴が上がった。 大和が響希の首筋に噛み付いている。 じわじわと大和の歯が自分の膚に沈んでいく感覚に、恐怖と痛みと、 それだけではない何かが押し寄せてきて、ぞわ、と膚が粟立った。 「や…ま、と…っ!!」 食い破られるんじゃないか、そんな不安から響希は震えながら大和の背中に爪を立てる。 勿論そんなことは無く、時間にすれば僅か数秒、 大和の歯は離れて今度はそこを丁寧に舐められた。 ぞくぞくと響希の全身に甘い痺れが走る。それは響希が認めたくない感覚―――快感で。 熱い息を零してぎゅっと目を閉じると涙が一滴落ちた。 落ち着く間もなく次の刺激が響希を襲う。 大和は自分の身体を僅かに浮かして響希の胸に片手を置いた。 初めは衣服越しに円を描くように動いた後、腰を撫でてシャツの中へ潜り込んでくる。 響希の体温の方が高いのか、冷たさを感じて身体が少しだけ震えた。 大和の手の動きを響希はじっと見つめる。 衣服の下で蠢く様子ははっきりと見えない分、少しだけ響希の不安を煽る。 大和は手のひらで響希の胸を一頻り撫でたあと、指先でなぞりはじめた。 撫でられているうちに胸の先端が固くなっていくのが分かって、 響希は羞恥に唇を噛んだ。ふ、と小さく笑う大和の息が頬に当たる。 「ぅあ…っ!」 ふいにぎゅっと片方の尖りを摘ままれて、 その刺激に響希の身体は小さく跳ねて、甘い声が零れた。 「ああ、強すぎたか、すまない」 大和が響希の耳元で囁き、耳朶を唇で軽く挟んでくる。 すぐに指は離れて今度は羽毛が触れるようにゆっくりとなぞられる。 「ン……、ぅ、あ…ふ、」 痛みは一切ない、弱い刺激。柔く揉まれて、時折先端を指先で擽られて。 なんで、と響希は内心で大和を恨めしく思う。 ぬるま湯に浸かっているような、物足りない愛撫。もっと強いものが欲しい、と。 違うと否定したくても、もう自分を誤魔化せなかった。 無意識に腰が揺れる。響希の中心は既に反応していて、ずっと次の刺激を待ちわびている。 もどかしくて足を動かしてシーツを蹴った。 響希の今の状態は重なり合う大和にも伝わっている筈だったが、 大和は変わらず優しく触れてくるだけで。 「ヤマト…、なん、で…っ」 思わず響希はそう言って身じろいだ。 響希の耳を食んでいた大和が顔を上げて意地悪く笑った。 「何だ、どうして欲しい?言わねば分からんぞ」 「――――っっ!!」 大和に気付かれている。響希は唇を噛み締めてふいと顔を背けた。頬が熱い。 恥ずかしさと悔しさで響希は固く目を閉じる。 大和は響希に言わせたい、強請らせたいんだろう、その事が分かって。 素直に言いたくない、認めたくない、 そんな思いから響希は耐えるようにシーツに顔を埋める。 「…そうか。では、私の好きにさせてもらう」 笑いを噛み殺し大和は愉しげに言って、響希のシャツを徐に捲り上げた。 外気に素肌が晒されて、響希はびくりと震える。 膚に大和の熱い息が触れて、ぬるりとした感触に、ひ、と響希は声を漏らした。 反射的に瞼を開いた響希の目に大和の銀色の髪と、自分の胸を舐る大和の赤い舌が映る。 先程まで指で弄られていたせいで、いつもより充血したそこに、別の赤色が絡む。 時折吸い付かれて、先端を避けるように周りを舌先でなぞられて。 もう片方の尖りにも大和は刺激を与えてくる。 指で摘まんだり、引っ掻いたり、押し潰したり。 「ぁ、ぅ……っ、んっ…っ」 確かな刺激に喘ぎながらも、全然足りないという思いが響希の中を満たしていく。 脳裏によぎった願望に、響希はきつく唇を噛み締めた。 『痛いぐらいに、噛んで欲しい、なんて…!!』 何度か大和から受けた愛撫、それを思い出すだけで、 じわ、と自分の中心から腺液が溢れたのが分かった。 ぐらぐらと揺れる。口にすれば大和はきっと叶えてくれる。 分かっていても、まだ理性がそれを許さない。 素直に求めれば楽になれるのに、そう思った瞬間。 「―――ぃ、あぁ……っっ!!」 突然の強い刺激に響希は大きく喘いだ。じん、と胸が疼く。 「フフ…これだったか、お前が欲しいのは」 「ぁ、あ…っ」 背けていた顔を起こして大和を見つめる。大和は胸元で犬歯を覗かせて笑っていた。 そして見せつけるようにゆっくりと大和の口が響希の胸の尖りへと近づいて。 「あ、あ、っ、――ゃ、あ……!!!」 同じ刺激が再び襲ってきて響希の口から甘ったるい声がひっきりなしに零れた。 大和が響希の胸を齧っている。敏感な先端を歯で挟まれて、軽く引っ張られて。 大きく口を開いて僅かな胸のふくらみに噛み付かれて。 痛い、凄く痛いのに、気持ちいい、なんて。 「ぁ、やまと…っ、もう、いやだ…っ、こわ、い…っっ」 「噛まれて悦ぶとはな…」 物好きなヤツめ、そう喉奥で笑いながら大和は響希の左側ばかりを責めてくる。 無意識に揺れる響希の腰を自らの身体で咎めるように抑え込みながら。 「あ…っ、ぁあ…、ァ」 響希は大和の後頭部へと手を回した。 力の入らない指先で柔らかな髪を縋るように握りしめる。 大和の歯が膚に食い込むたびに身体が跳ねて、 意図せず胸を大和に押し付けるような形になる。 まるで、もっとと強請っているような。 「…もう一度、聞いてやる。どうして欲しい、ヒビキ」 大和が優しく問いかけてくる。身体中が熱くてまともに頭が働かない。 響希は瞬いて溜まった涙を落とした後、よく分からないまま躊躇いがちに口を開いた。 「…やま、と、みぎ、も…、ほし、ぃ…っ」 「何が欲しい?」 「―――っ、ぅ…」 「ヒビキ」 有無を言わせぬ声で大和に促されて、響希は陥落した。 「か……、噛ん、で……っぅあぁァ…っ!!」 口にした瞬間、待ちわびていた刺激が与えられて響希は啼いた。 大和もその言葉を待っていたように、今度は響希の右胸へとその歯を突き立てる。 まるで咀嚼するように。噛んで、舐って、吸い上げて。 強く噛んだ後は癒すように優しく舌で撫でられて。 「あっ、ひ、ぅ…っ、あ、ふ、ァあ、も、もぅ…っ、――――っっ!!!」 前触れなく響希の身体が大きく跳ねて、弛緩した。 忙しない呼吸を繰り返す響希を見て、大和はすぐに何が起きたのかを察したようで。 何も言わず大和は身体を起こして響希のスラックスに手をかけ、下着ごと脚から引き抜いた。 「ぁ、あ…」 「ああ、汚してしまったな…耐えられなかったか」 そんなに悦かったか、そう意地悪気に言う大和の顔を直視できず、響希は腕を上げて顔を隠す。 達してしまったそこは、まだ僅かに勃ちあがり、勢いはないものの白濁を零していた。 大和は満足気に口元を緩め、響希の片脚、膝裏に手を添えて持ち上げ、割り開いた。 「よく濡れている…分かるか?ここも赤く色づいて、口を開けているぞ」 「――っぃ、」 大和が露わになった響希の後孔へと指先を入れ、ぐいと拡げてくる。 僅かな痛みを感じながらも響希のそこは既に柔らかく大和の指を受け入れていた。 指はすぐに引き抜かれて、ほっとした瞬間、響希の身体は引っ繰り返された。 背中に圧がかかり、腰を上げさせられる。何をされるのか理解した時には既に遅かった。 衣擦れの音、ジッパーを下げる音、押し付けられる熱。 「や、待って、やま……っぁあァ―――っ!!」 まだ狭い響希の内部を大和の熱塊が貫いていく。 ゆっくりとした動きで、一度も止まることなく。 「っ、ふ…っ、全て、挿入ったぞ…っ、流石に狭い、な…」 「…ぁ、はぁっ、ァ…っう…」 後孔の入口がぎりぎりまで拡げられて痛い。痛い、のに。 響希は自分の心を裏切る身体に堪らなくなる。 痛みだけではないと証明するかのように、響希の中心は反応していた。 大和は気付いていると言うように指先で、 勃ちあがった響希のそこを根元から先端へとなぞっていく。 「ヒビキ、知っているか?」 「んぅ…っ!…、な、にを?」 大和が身体を倒し、響希の耳元で話しかけてくる。 自分の中を貫く大和の角度が変わり小さく喘いだ後、 響希は息も絶え絶えになんとか言葉を返す。 奥に挿入れたまま腰を揺らしながら大和は続けた。 「快感を覚えた時に反応する側坐核という脳の部分が、  痛みを感じた時にも反応するそうだ」 「ふ、ぅっ、ん、ん…っ」 大和が何を言おうとしているのか熱に溶けた今の響希には分からず、 身体を揺らされるたびにただ喘ぐ。 「痛みを快楽として受け取る事は、別段おかしなことではないということだ。  安心したか?」 「っ!!ヤマト…っぅあ…っ!!!」 響希が悩んでいた事を指しての言葉だと気付いて、思わず振り返ろうとした直後。 大和が繋がったその状態のまま、響希の身体を持ち上げた。 足を組んで座った大和の上に腰掛けるような格好。 自重で奥深くまで大和のものが潜り込んでくる。 「―――…っ、ふか、い…ぃ…っ」 「っ、だが、悦いだろう…?」 「あっ、く、ぅ――っぅあ、んっ!」 腰を持ち上げられて落とされて、下から強く突き上げられて。 こんな時に大和の力強さを実感してしまう。 決して軽くはない響希の身体を容易く揺さぶってくる。 「あ、―――っっ!!!い、た…っ」 大和の荒い息遣いを感じた直後に項に鋭い痛みが走る。 まるで肉食動物に捕まった草食動物のようだ。 大和は響希の首筋に歯を立てながら内部を自身の昂ぶりで何度も擦りあげる。 苦痛と快感、その境界が曖昧になって、訳が分からなくなってくる。 「も、ゃだ…っ、やまと…っっ」 「は…っ、ヒビ、キ…っ」 「ひ……っ、――――ぁぁあ、ァ……っ!!!」 両方の胸の尖りを強く指先で摘ままれて、 3ヶ所から同時に与えられる刺激に響希の視界が真っ白に染まった。 溜まりに溜まった熱が全て吐き出される。 それは響希の腹や胸を汚し、顔にも僅かに散った。 きゅう、と大和の熱塊を食むように締め上げる。 「――っ、く、ハ……っぁ」 艶っぽい大和の声が響希の耳に届いて、身体の奥にじわりと熱が広がった。 それは長く続いて、接合部から大和の欲の証が溢れる。 その感覚を最後に響希の意識は遠のいていった。 髪を梳かれている。 頭を撫でる、その手のひらは優しい。 重い瞼を開いて顔を上げると、座って書類に目を通す大和の姿を確認できた。 自分の服装は意識を失う前のまま、つまりシャツだけを身に着けている状態で。 下肢はさっぱりしているので、大和が後処理をしてくれたようだ。 薄い掛け布団が腰から下を隠すように被さっている。 大和の方は既に服装に乱れは無い。 ふ、と響希は吐息をついた。 「ああ、気が付いたか」 響希が目覚めたことを知った大和は、 そう声をかけるとナイトテーブルに書類を置いて、視線を合わせてくる。 意識を失う前の事、全てを思い出して、響希は恥ずかしさを誤魔化すように大和を睨む。 そんな響希に大和は機嫌良さそうに喉を鳴らした。 「…身体のあちこち、痛い」 「フ…痛みだけではないだろう?私が知らないとでも思ったのか」 「っ、君が、俺の身体をこんな風にしたんじゃないか…っ!」 面白がるような大和に反発して響希はそんな恨み言を零してしまう。 間違ってはいないはずだ、大和に抱かれるまでこんな事は知らなかった、と。 起き上がろうとして、下肢の疼痛に結局、響希はベッドに沈んで小さく呻いた。 宥めるように大和が再び響希の頭を撫でてくる。 絆されそうになりながらも、きゅ、と唇を噛んで大和を見つめていると、 「そうだな…だが、何か問題があるのか?言った筈だ。  私はお前を生涯、手放す気はないと。お前は私から離れるつもりなのか、ヒビキ」 静かな声で大和は響希に伝えてきた。 大和の言葉を正しく理解した瞬間、響希の心臓が跳ねた。顔が熱くなる、言葉に詰まる。 響希からの返答を待つように部屋に沈黙が落ちる。 ごくりと口内に溜まった唾液を飲み込んで、響希は口を開いた。 「離れないよ。ヤマトの傍に、いるよ」 大和の顔がほころぶ。大和は身体を横たえて、響希は隣から伸ばされた腕に抱き込まれた。 温かい大和の胸元に顔を埋めて響希は、でも、と呟く。 「困るよ…こんな事、知りたくなかった」 これぐらいの愚痴は許してほしい、そんな思いを込めて大和の背に手を回して目を閉じる。 大和の含み笑いが聞こえてくる。 「お前がどのような性癖を持っていようと、私はかまわんが」 「俺がかまうんだ!」 他人事だと思って、と響希は悔しさに大和の背に思い切り爪を立ててみたが、 逆に大和に物凄い力で抱きしめられ、首筋に吐息を感じた時に、 響希はまた相手を煽ってしまったのだと思い知った。 いつか本当に食べられてしまうのかもしれない。 そんな、現実逃避にもならないことを考えながら、 甘い痛みに溺れていく。 END 『乳首噛まれて善がりまくる』という素敵なネタを頂いて書いたえろでした! ついでにEROvBINGOの『背面座位』もクリア!