■ジンルート ジャアクフロスト帰還 ……。オイラはここまでホ。 愛を知って、とっても嬉しかったホ。 …みんなと戦えて、楽しかったホ! アツロウ:ジャアクフロスト…、まさか、オマエ…。 …みんなの事は、魔界に帰っても、忘れないホ。 絶対、絶対に…忘れないホ! オイラ、みんなと一緒にいたこと思い出して、魔界に愛を広めまくるホ! バイバイ…ありがとう、ホ…。 ジンルートED ナオヤ:フン…。まさか、こんな結末になるとはな。 自ら力を捨てる事で、事実上、神と悪魔の両方を下がらせる…。 人間の可能性を証明したという事か。 だが…一哉、俺は諦めないぞ…。 ■カイドー …たった今、オレの命はオマエにくれてやる。 オマエの命は、オレのモンだ。 例え、世界を敵に回しても、オレがオマエを守ってやる。 …オマエも、オレを裏切るんじゃねぇ。 >上等だ …言うじゃねぇか。話を進めるぜ? ■選択の夜 :メールを読み終えると、見覚えのある男がやって来た…。 遊び人風の男 おや、また会ったね?良く生き残ったじゃないか。感心、感心。 でもねぇ…?明日、み〜んな死んじゃうんだ。惜しいねぇ、実に惜しい。 >まだ終わってない ククククッ…!キミならそう言うと思ったよ。 >そうだねぇ ま、キミがどう思うかは別としてさ。 …キミなら残された時間で、運命を変える事が出来るかもね。 >本当に? ククククッ…!信じても、信じなくてもいい。それはキミの自由だもの。 >どうやって? …人の想いは力だ。これは、奇しくもナオヤ君の召喚プログラムが立証済みだね? …だったら、その力を利用すれば、世界を変えられるかもしれない。 運命も、変えられるかもしれない。 …キミが心を通わせ、共に運命の道を歩みたい存在と、一緒に歩んで行くといいよ。 >それは誰? >どんな道が? おや…たった今、キミはその人からメールを受け取ったんじゃないのかい? 手をたずさえて共に進もうと、誘いを受けたはずだよ? …もちろん、道は無限に広がっている。誰がどんな道を目指すのか、 キミはすでにそれを知っているはずだ…。 >それぞれを詳しく ははは…あまりにお誘いが多くて、迷っているのかな? 人気者はツライねぇ…? キミの気持ちは、良く分かるよ。大きく分けて5つの道だ。 果たしてキミが歩むのは、どんな道だろうねぇ…? >当然知っている ●神の創る世界 これは、天使の言葉に従い、神の創る世界に進む道だねぇ。 神の望む世界を続ける限り、神の試練は確かに回避されるだろう。 絶対の秩序によって統治された世界は、不正や争いなど許されない完璧な世界だ。 …それを素晴らしいと考えるか、きゅうくつだと感じるかは、キミ次第だ。 だけどこの封鎖を指揮し、キミたちを苦しめた天使たちの言う事を、 キミは素直に聞けるのかな…? ●魔王となる世界 これは、ベルの王となり、数多の悪魔を配下に置く事で、 人間をその被害から救う道だ。 そして…その力を用いて神と戦い、未来永劫の自由を勝ち取る事になる…。 …当然、神の救済はなくなるけど、不当な神の裁きや試練も、 永久的になくす事が出来るねぇ。 ただし、単純に力のみが優劣を決める、弱肉強食の世界だからね…。 まぁ、多少の自然淘汰は免れないかな。 ●悪魔を制御する世界 これは、神の創る未来に進むでもなく、ベルの王になるワケでもない。 全てを人間が決める世界だ…。 人間の自由意志は尊重された上に、今より進歩した便利な生活を送れる 未来になるだろうねぇ。 …たださ、人間がもう一度、悪魔の誘惑に屈してしまえば、 神の試練は再び訪れる…。 何だか進歩も衰退もしない、現状維持になっちゃう気もするよねぇ? ●悪魔を消す世界 フフ…これはキミたちが一番選びそうな道じゃないかと、 ボクは予想してるんだよねぇ…。 封鎖が始まる前と何ひとつ変わらない、平和で、平凡で、退屈で、退廃的な、 キミたち人間の世界が戻ってくる。 …人間は馴れ合いが大好きだからねぇ? 臭いものにはフタをして、見えない所へ押しやってしまおうって話だよ。 …ただ、悪魔を消し去るワケだから悪魔の便利さも手に入らない。 そして、また人間が悪魔を喚び出せば同じ事の繰り返し…。神の試練は再び訪れる。 つまらないねぇ…実につまらない。ボクは全然、面白くないよ、 この道だけは選ばないで欲しいなぁ。 ●他の方法は? おや…もっと別の方法に興味があるのかい? いいだろう、教えてあげるよ。 自分で未来を決める事を放棄して、封鎖の外に逃げ出す事だよ。 だって悪魔使いなら、その力を使って封鎖を突破する事も、不可能じゃないでしょ? …ただ、生きるか死ぬかはキミたち次第。 それに、キミたちが封鎖を破った後、何が起こるのか…考えた方がいいよ? >聞く必要はない ともかく、明日で最後だ。頑張ってくれたまえ…。 :男の姿はいつの間にか、消え去ってしまった…。 ■堕ちた明星(永田町) ★カイドー・ナオヤルート アツロウ:カズヤ…どうした?こんなところに、何があるんだ? >ここに何かいる アツロウ:…何か…?どういう事だ…? >呼ばれた気がする アツロウ:…呼ばれた!?一体、誰に…? ナオヤ:クククッ…間違いない、俺も感じるぞ、一哉。 …大いなる闇の訪れだ。 心してかかれ…、奴は他の連中とは違う。桁違いのバケモノだ…。 素晴らしい…素晴らしいぞ。大いなる闇、暁の子、 魔界を統べる、悪魔の王よ…。 ルシファー:土くれより生まれし、矮小なる者よ。 ベリトへ遣わしたベル・ゼブブを倒し、その力を奪った事、ほめてやろう…。 …ベルの王などに興味はない。退屈しのぎに力を貸し与えたが…、 お前は、楽しめそうだ。 神の子ア・ベル…小さき者よ。私こそ、お前たちの真の父。 私こそ、永劫の未来を見守る者。 さぁ…見せてみろ。お前の内に眠る赤黒き情念を、私の前にさらけ出すのだ…! ルシファー:…儚き者よ、お前たちの行く末には、 ただ死だけが、口を開いて待ち構え、全ての希望を飲み込んでいく…。 まだだ…まだ足りぬ。危機に陥らねば力が出せぬか?よかろう、手伝ってやる…。 さぁ…宴を続けようか。 神はお前たちに光と祝福を与えた…。 ならば私は、憎しみと炎を与えよう! 楽しめ…我が子よ。怒り、憎しみ、叫ぶがいい。その全てを…私に! フフフ…ゼブブが敵わぬはずだ。お前ほど強く、聡明で、美しい者など この世界にいてはならない…。 …行け、ア・ベル。ベリトなど、お前の足下にも及ぶまい。 紅き蛇は、お前と共にある…。 アツロウ:な…何だったんだよ、アレ…。 あんなバケモノがいるなんて、聞いてねぇっ…! ナオヤ:…暁の子ルシファー。かつて知の天使を束ね、最も神に近い場所に座した天使長だ。 まさか、この人間界に、奴が自ら現れるとは…。 だが…大したものだ。あのルシファーを相手に、勝利を収めてしまうとは…。 アツロウ:そ…そうだ、オレたちアイツにも勝てたんだ! よ、よしっ…!この勢いで、ベル・ベリトだって、ぶっ飛ばしてやろうぜ…! …行こう、カズヤ!