■メモ 永劫に孤独の生を繰り返す原初の罪人 カイン 神の子として目覚める前に死した アベル 人間としての転生を繰り返し因子は多くの人に受け継がれた アベルの因子は薄れかけながらも多くの人々の中に存在する ■ナオヤ戦 お前には失望したぞ まさか、神に従う道を選ぼうとは…。 お前は読みにくいな、我が弟よ。 クククッ…違うな、一哉は俺の弟だ。 …はるか昔から、ずっとな。 今のお前を、バ・ベルへ辿り着かせるわけにはいかない…! ククククッ…、残念だ…残念だよ、一哉。 …お前たちは、ゲームオーバーだ。 アツロウ:やってみろよ …ほぅ、大した口をきくようになったな、アツロウ。 アツロウ:アンタが…アンタが、オレたちを巻き込んだ…。 オレたちは、アンタの思い通りに戦って、アンタの思い通りに強くなったよ。 でも…。オレたちは、アンタの駒じゃないっ! オレたちは自分の意志で、この道を歩くと決めたんだ! …オレたちは、カズヤをバ・ベルに連れて行く。 例えアンタでも、邪魔はさせないっ! ククククッ…。俺に勝てるつもりか?面白い…! …弟よ、思い出さないか? はるかな昔、俺は地を耕し、お前は羊を飼う者だった頃を…。 思えば…あれが差別の始まりだった。 お前が地を耕していたなら、立場は変わっていたかもしれないな? アツロウ:どうしたんだよ、ナオヤさん!一体、何を話してるんだ!? アマネ:これは…旧約聖書…、創世記の記憶…! …考えた俺と、考えなかったお前。 神が望んだのは、何も考えず、盲目的に従うお前の方だった…。 それだけならば、まだ良かった。 お前を手にかける必要などなかった…。 耕す者であった俺は、自分の手で作り上げた最良の穀物を捧げた。 だが…神は供物に血を求めた! 穀物に血など流れているものか…! 神は、俺が耕す者であった事を知りながら、不可能を求めたのだ! …だから、俺はお前を殺した! 何度も、何度も、お前の心臓を貫き、お前の血をもって神への供物としたのだ! アツロウ:な…何だ!?何の話をしてるんだ!?ナオヤさんっ…! クククッ…なぁ、ア・ベル。愛しい俺の弟よ…。 心の底では、俺を恨んでいるんだろう? 俺を殺したいと思っているんだろう? …でなければ、魔王の資格など得ようハズもないっ! さぁ…本当の心を聞かせてくれ。俺が憎いだろう? >限り無く憎い! ッハハハハハッ…!そうだ、もっと憎め。憎悪の炎に身を焦がせっ! 愛しい俺の弟…ア・ベルよ。お前が神の御許に立ち戻るなど、俺は認めぬっ…! >憎んでなんていないよ 認めぬ…認めぬぞ、ア・ベル! 貴様は俺の弟だ…。 さぁ…この俺を憎めっ!お前が神の御許に立ち戻るなど、俺は認めぬっ…! アマネ:やはり…、あなたは、カインなのですね…。 ロキ:おやおや、兄弟ゲンカかな?楽しそうだねぇ…、ボクも混ぜてくれるかな? ロキ! ロキ:フフフ…だってさぁ? キミの弟クンってば、ベルの王になる力を手に入れたのに…。 神に従うなんて言うんだもの…。 せめて最後くらい、何か楽しませてもらわなきゃ、ボクの助言の意味がない。 ボクも手を貸させてもらうよ…? さぁ…見せてよ、神代の兄弟ゲンカ。ボクもテキトーに遊んでるからさ、 弟殺しの再現、期待してるからね? ロキ:へぇ…大したものだね、このボクが、負けちゃうなんて。 まぁ、いいや。この世界にも飽きて来たところだ。しばらく休ませてもらうよ…。 バカな…!理論値を上回る力だと!?何だ、この力は…! ク…ククククッ…。…今回は失敗か。 だが…忘れるな一哉。神が俺に科した罰は、再びお前と俺を巡り合わせる…。 …俺は、諦めんぞ!いつの日か、必ず…、神に一矢を報いてやるっ! フハハハハハッ…!ハーッハハハハハハハ! アマネ…カインは、逃げ去りましたね。 ■メモ アベルの兄であり、この世界で初めて人を殺し、その罪を負った者 カイン カインに殺されたア・ベルの因子は未来への可能性として多くの人々の中に広く受け継がれた カインは神の罰を受け、その罪を背負ったまま、未来永劫の転生を続けている 記憶の継承 彼は、何度生まれ変わったとしても、それまでの記憶を失くす事は許されず、 自らの罪と向き合わねばならない カインがアベルを殺した理由 神の寵愛を受けられなかった事 本当に愛していないなら悟りの時間を与えなかった 記憶の継承は、彼が本当の悟りに至るための神の愛 我が子を悪魔の王とされ、その者に戦いを挑まれる親の苦痛 己の罰への復讐 創生の時代、人類最初の殺人を犯したカインの生まれ変わり 多少性格に難あり