座る男の足元に跪き、口を大きく開いてその男の中心の熱を銜えこむ。 教えられた通りに舌を這わせる。 口を窄めて吸い上げ、裏筋を舐めたり。 括れを舌先で辿り、先端から滲む腺液を舐めて、再び深く口内に呑み込んで。 顔を前後に揺らし、時折軽く甘噛みする。 顎が疲れてきた。 ふいに首元をぐいと引かれ、見上げると愉しげな男―ギルガメッシュの顔。 「…なあ、愉しいか、これ。」 思わず呟く。きつめに付けられた首輪のせいで少し苦しい。 どこで手に入れたのか、ギルガメッシュは首輪を俺に投げてきて、 『ソレを身に着け、口だけで奉仕してみせよ。』 そんな風に言ってきた。 また妙な遊びを…と思いながらも、既に諦めの境地に達している俺は、 溜息を吐きながらも、その首輪を手に取った。 ゆるめにとめていた首輪にギルガメッシュは手を伸ばし、 きつく締めてきたが、俺は抗わなかった。 抗うと後が面倒なのは学習済み。 そして、今に至る。 手を使わず、というのはなかなか骨が折れる。 だが、ある種の意地のようなものがあって、俺は小さく吐息した後、 続ける為にまたギルガメッシュの中心に顔を寄せた。 基本いつもされるがままで、こちらからの行動は赦されないので、 まあ多少俺自身、楽しんでもいた。 我ながら爛れている。 あとは上機嫌のギルガメッシュは比較的無害だという理由もある。 この唯我独尊男とうまく付き合うコツというものを、ここ数年で俺は身につけていた。 付き合えるようになる程に、自身が歪んでいくのは仕方の無いことだろう。 真っ当な性格では、この教会では生きていけない。 ギルガメッシュだけではなく、言峰綺礼という外道神父もいるのだから。 「ん……ぅ」 口一杯に頬張って、顔を動かし出し入れする。 その度に、ぐちゃ、とか、ぴちゃ、とか嫌な音が響いて。 目を閉じ眉を寄せて繰り返す。 ギルガメッシュの息が微かに乱れるのを感じた。 口内のモノの質量が僅かに増す。 片手で頭部を掴まれて、吐きそうになるほど喉奥に無理矢理突っ込まれ、 目尻に涙が滲む。ぐぅと呻いて目線だけでギルガメッシュを見上げると、 「…零すなよ。」 その言葉と共に、喉奥で熱が弾けた。 どろりとした粘液と、独特のにおい。 必死に飲み込む。いきぐるしい。 何度か喉を動かして、頭をゆっくり引く。 ギルガメッシュの手は俺の頭に添えられたままだったが、 こちらの動きを遮るつもりはないようで。 口内に残るものも唾液と共に飲み込んでいく。 そうしてギルガメッシュの中心から漸く顔を上げた。 まるで、良く出来たと犬でも褒めるように、頭を撫でられた。 お前は犬にこんな真似させるのか、と思いつつも口には出さないでおく。 喉が灼けるように熱い。 ギルガメッシュに与えられるものは、何もかも猛毒のようだ。 けほ、と一度だけ、むせた。 ついつい同じ表現とかになってしまってなかなか難しい>えろ 久しぶりに爛れた士郎を書きたくなったので、コトシロさんと金ぴか。